今回は初の書評記事ということで『大富豪アニキの教え』の感想&レビューを書いてみました。
僕がこの本を始めて読んだのは、大阪のとあるブックオフでフラフラ立ち読みしてたときです。
金なし&暇という僕の目に背表紙に描かれた”大富豪”という文字がやたらデカく見えたので、手に取って読んでみた次第です。
基本的に僕はビジネス書とか自己啓発本はあんまり好きではありません。
「怪しい。。。」
と思ってしまうタイプです。
しかし読んでみたところ、これはおもしろいなぁと思いました。
最近Amazonで買いなおしました。
(中古本ですが)
「大富豪アニキの教え」は全部で25個の教えが書かれているのですが、
内容を一言で言うと人と人のご縁を大切に育もうということです。
大富豪アニキの教えの要約
主人公は年収295万円のサラリーマン鈴木一郎こといっちゃん。
これまでの人生で何1つ成功体験というものを味わったことのない彼は
「このままうだつの上がらない人生を送るなんて嫌だ」
という思いから、バリ島にいる日本人大富豪アニキ邸へ訪問するお話。
25個にもなる兄貴の秘密を教わり、人生逆転を目指す99%実話の物語。
本のキャッチコピーは
やばいで、オレ人生を変えるとんでもない秘密をバラしてもうた
作者 丸尾孝俊とは何者?
通称:アニキ(丸尾孝俊)
ボス マルさん などの愛称で親しまれている。
見た目は完全に893。
でもしのぎを削っていきているわけではなく、むしろ南国バリで自由気ままに生活している仏のような人柄です。
現地関連会社31社所有。
現地従業員5,000名以上。
自宅の数は25軒。(まだ増築される?)
バリ島での不動産デベロッパーとして成功した資産数千億円の大富豪。
東京ドーム170個分の土地を所有しており、資産があまりにありすぎて資産できないレベルだとのこと。
- 地元バリでは稼いだお金を、惜しみなく地元の人々の学校や病院などに寄付
- 荒れたアスファルトの塗装や整備の資金援助
- 子供が集まる場所に行ってはプレゼントを配りまくる
- 52人の孤児の里親になる
困っている人には惜しみなく助けるというスタンスです。
貧乏だった少年時代
大成功したアニキですが、子供の頃は食べ物に困るほど貧乏だったそうです。
中卒なので学歴はありません。
おまけに若い頃アニキは大阪で1,800人くらいの暴走族の総長だったというのは有名な話です。
(僕もコンビニのバイト中、たまに外でバイク軍団がブンブン音を立てながらたむろしてるのをみたことがありますが、
あんなおっかない人たちを束ねるなんて、相当の人望や統率力が無いと無理だと思います。)
中学を出てからは看板屋の丁稚やディスコや運送会社で働いたのち20代後半で単身バリ島に渡ります。
元々自分の後輩やら知り合いやらに、奢りまくるような性格だったそうですが、
それはバリ島に渡っても変わりませんでした。
現地で多くのインドネシア人にお酒を奢ったりお金を貸したりしているち、なんと自分が無一文に。
お金を貸していた人の中の1人に
「借りたお金が返せないので、かわりに私が持っている土地でお返ししたい」
というインドネシア人がいました。
荒れ果ててどうしようもない土地だったそうですが、その土地がまさかの大化け。
3億円で売却できたことをきっかけに不動産デベロッパーの道を突き進む。
土地を買い、価値が上がってから売却・・・。
また土地を買い、価値が上がってから売却・・・。
という流れを繰り返すことで、資産数千億円のウルトラ大富豪になってしまったというわけです。
元々日本で貧乏な中卒だった男がです。
そのぶっ飛んだ経歴から日本のTVでも話題沸騰。
映画:『神様はバリにいる」』
書籍:『出稼げば大富豪 (KKロングセラーズ)』『ホンマもんの成功法則 -世界一気さくなバリ島日本人大富豪の教え-』
映画化されたり書籍化されたり、アニキの話はいろんなところで出回っています。
YouTubeのチャンネルも運営されているようです。
僕はリアルではお会いしたことありません。
本を読んでから知り、YouTubeでアニキの姿を始めてみたとき、
「悪そうな人だなぁ」
とか失礼なこと思ってましたが、めちゃくちゃいい人です。
たぶんこのギャップにやられる人が多いと思います。
この本をおすすめする人
- お金好きな人
- アニキのファン
- ビジネスで成功したい人
- 人生の道に迷い中
- 今の自分を変えたい人
大富豪アニキの教えを読んでみた感想
人それぞれ感じ方や学べるポイントは様々です。
あくまで僕の感じたことですが、考え方のパラダイムシフトを起こせる1冊だと思います。
もちろんアニキのビジネスや投資の圧倒的な実績もそうなのですが、
マインドからはものすごく大きなことが学べるのです。
多くの人は
「成功する方法」
「稼げるノウハウ」
「儲かるビジネスモデル」
など知ろうと躍起なのですが、それよりも圧倒的に大事なのはマインドの方です。
成功や成果を木に例えるのであれば、
マインド(考え方や心の持ち方)というのは根っこの部分です。
ここが貧弱では、どんなに大きく成長してもすぐ倒れてしまうでしょう。
裸一貫から成功した男のマインドからは多くのことを学べるはずです。
Giveの精神
相手のために、お金を使い続ける
相手を自分ごとのように大切にする心
アニキは人に与えようとする精神がすごいです。
中学時代にも暴走族仲間に奢るために、新聞配達のバイトをしてはバンバンメシやらなんやら奢っていたといいます。
貰った給料が全部なくなれば、来月のお給料を前借りしてでも奢っていたのだそうな。
バリ島に来てからも現地の人におごりまくり、
「子供が病気だ!助けてくれ!」
とあらば何十万円単位のお金でも、惜しげもなく貸していたのだそうです。
普通ボーナスでお金が入ってきたら
ちょっといいバッグでも買おうかなと考えるところを
他人のために使おうとする精神はすごいです。
僕なんて奢るといっても、ランチ大2,000円だけ払ってあげるとかそんな程度です。
(あとは落としたい女の子をデートで口説くときとか笑)
この人並外れたGiveの精神はアニキの子供時代と関係があるのですが、
そこらへんは本で読んでみてください。
特に今の時代など人からもらおうとする人ばかりではないでしょうか?
Twitterで営業DM送ってくるひとなんてまさにそれです。
一見Giveなように見えて、Takeする気満々です。
こういう人たちは一度電話で話しましょうとかいって、
1回30万円くらいする怪しげなネットビジネスのコンサルを持ちかけてきます。
電話営業が悪いわけではありませんが、
こういう人たちはブログで集客できないから手っ取り早くTwitterで見込み客捕まえて儲けようとしてるだけです。
ビジネスでもなんでも、見返りを求期待せず、相手の想像を超える何をGiveし続ける方が
人から信頼・信用を獲得できると、ホリエモンも言っていました。
Give&Takeではなく、Give&Give。
そしてついでにGiveGiveGiveの勢いです。
失敗Welcome
常に「失敗」と共にあることで成長する
特に学生のとき、失敗は許されないみたいな重苦しいシチュエーションって何度かあったと思います。
「人前で恥をかいてはいけない」
とか先生や親からも言われてきたことと思います。
失敗すること=悪みたいな。
ところがアニキいわく
「人間がほんとうに成長するのは失敗したときなんや!」
と言います。
ただ教科書や参考書を読んで知っただけでなく、きちんと自分でやってみて失敗しないことには、本当の意味で身に付かないということです。
確かにコンビニのバイトでも、一度でも怒られたことって2度と間違えません。
そのときの悔しさとか無力さといった感情が心の奥深くに刻まれるので、それ以降に必ず行かされるのです。
これは恋愛でもなんでもそうだと思います。
失敗して恥をかくから圧倒的に成長できるということです。
鈴木一郎がツボ
大富豪アニキの教えは99%実話の話なのですが、唯一1%のフィクションはといいますと、
主人公:鈴木一郎こといっちゃんは架空の人物なのです。
といいますか鈴木一郎ってイチローと同じ名前ではありませんか(笑)
勘のいい読者気が付くはず。
その代わり本の中に描かれているアニキのライフスタイルや、いっちゃんという架空の人物に伝えたことなどはずべて、実際にバリ島までアニキに会いに来た人たちに話したことと一緒です。
働きまくるのはおすすめしない
本の中に1日14時間以上働きまくろうと書かれていますが、これに関しては僕は反対の立場です。
アニキ自身バリ島に渡る前は、トラックの運転手やったりディスコで働いたりして1日16時間くらい働いていたようですが、時間を打って働く行動をしてもお金持ちにはなれません。
人間の体力には限界があるし、頑張って働いらかって収入が上がるわけでもありません。
それよりは働かなくてもお金が入ってくるような収入減を持つべきです。
アニキは不動産デベロッパーとして成功しましたが、不動産は資金がたくさん必要だしリスクもデカいので、真似したから成功できるものではないということは覚えておいてください。
大富豪アニキの教えを読んで最後に
アニキもとい丸尾孝俊さんはすごく魅力的な人柄です。
中卒の元暴走族という社会では完全に負け組のようなステータスではありましたが、きわめて頭のいい人間です。
(ストリートスマート)
僕も学校中退して学歴無くなってしまった見の上なので、強く勇気づけられました。
「人生なんとかなるもんだ」
という思いを持つことができました。
コンビニ店員ブロガーのDスケ(⇒プロフィール)です。