東進の林修はこう言いました。
努力は裏切らない
っていう言葉は不正確だ。正しい場所で
正しい方向で
十分な量なされた努力は
裏切らない。
またメジャーリーガーダルビッシュ有もツイッターでこうつぶやいています。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
なるほどなぁと思いました。
どんなに一生懸命頑張っても、やり方や方向性が間違っていてはどうにもなりません。
自分のする努力が報われない理由は、頭を使わず闇雲頑張っていることが原因かもしれません。
目標達成のための戦略立ててますか?
戦略とはつまるところ、目標達成のための効率化です。
旅行計画と似ています。
「4日間東京行って遊ぶ!」
という旅行計画を立てたとすると、交通費やら荷物やら準備しますよね?
旅行のメインイベントをディズニーランドとすると、それに応じた計画を立てるはずです。
誰と一緒に行って…
初日はどこ行って…
服はお気に入りを2着持って行って…
お金はいくらくらいかかって…
ホテルの予約も取って…
と策を練ります。
スケジュールや行き先、かかるお金とか。
それらは限られた時間の中、効率的に楽しむための戦略なのです。
ましてディズニーランドで遊ぶとなると、どの時期に遊びに行くかとか、どのアトラクションから回るかなど考えないいけません。
春休みなど人の多い時期に行くと人だらけです。
もしも日本一のおバカが、広島から東京に遊びに行く目標を立てたとすると悲惨なことになります。
広島から東京まで距離にしておよそ830キロ。
普通なら新幹線を使うところ、おバカは予定が立てられないので走って東京まで行こうとします。
荷物もお金も持たずに手ぶらで。
Googleマップによると、不眠不休で歩き続けて176時間かかる計算です。(約1週間)
もちろん休みなしで歩き続けることなどムリだし、金も地図もない状態で歩いていくなんて自殺行為です。
途中で気を失って倒れてしまうでしょう。
着いた!と思ったら鹿児島だった・・・なんてことにもなりかねません。
どんなにやる気があって頑張り屋さんでも、方向性が間違っていては目的地にたどり着くことはできません。
やり方が間違っていては、努力しても報われないのです。
1年で東大に合格した友達
僕の中学時代の友人に、偏差値40から1年勉強して東大に合格した人がいました。
元々頭のいい人ではありましたが、高校に入ってから部活が忙しいこともあり成績は学年で下から数えて10番目とかだったらしいです。
そんな人が高3に上がる前の春休みから勉強を始めて1発で東大合格を成し遂げました。
彼はかなりの戦略家だったのです。
- 学校の授業は全部無視
- 教科書は使わない
- 問題集だけ徹底的にやりこむ
- 東大合格者の最低ラインを上回る
といったものだったそうです。
彼曰く1年で東大合格という目標を達成しようと思うと、学校の授業ペースに合わせていては遅いのだそうです。
文部科学省が発行している教科書も受験に特化されたものではありません。
受験で出題される内容というのは決まっています。
大手予備校がをデータでたたき出して参考書や問題集にまとめているので、それをひたすら暗記します。
「1人で黙々とやったほうが効率いい。」
「テストも満点は取れなくていいから、合格最低点を超えることだけにフォーカスする。」
すげぇな・・・と思いました。
たいてい受験で失敗する人というのは、
「今日から学校の授業をマジメに聞くようにしよう!塾も頑張って通うぞ!」
と努力するそうです。
授業が志望校に対応した内容ならばいいと思いますが、そうでなければ自習した方が速いです。
お金も安くすみます。
1年という限られた期間の中で成績を上げようと思えば、無駄なことをしている時間はないはずです。
授業無視して1年間努力したその友人は、見事東大文Ⅲに合格しました。
島田紳助の立てた戦略
すでに芸能界を引退した島田紳助も戦略家でした。
彼はブレイクする前、芸能界で成功するという目標を達成するため今の時代ウケる漫才というものを研究しました。
当時売れていた漫才師を劇場に見に行き、こっそりテープを忍ばせて録音していたそうです。
「なんでコイツはこんなおもろいんやろう?」
と考えながら。
数々のお笑い芸人たちのネタを紙に書きだして毎日研究した結果、
「笑いとはネタでなくリズムである。」
という結論にたどり着きました。
- テンポの良い超早口漫才
- 不良っぽい衣装と髪型
- ターゲット層は20~35歳男性
- TVを念頭に置いた漫才
ネタよりもリズムを売りにしたスタイルを重視し、20~35歳をターゲットとした漫才をするという大胆不敵な行動に出ます。
王道の漫才路線ではライバルのオール阪神・巨人に勝てないから不良路線で漫才をする。
全ての客から支持を得るのは難しいから、あえて客層を同年代の20~35歳までの男に絞る。
ネタをおもしろくするよりも、リズムの良い漫才をした方がウケる。
だから通常の漫才よりも早口でしゃべる。
相方選びも仲良しの相手と組むわけではありません。
自分の目標を達成するのに一番適した人でなければダメです。
コンビ結成後もいきなり練習を始めることはなく、まず彼の作ったお笑い理論を相方に講義することから始めたそうな。
ネタ披露も10回のうち2~3回しか本気でやりません。
会場のお客さんがおばちゃんばっかりだった時には、テキトーに手を抜いたそうです。
どうもどうも~と開始後1分で終わらせたり、わざとお客さんに聞こえないくらい小さな声で漫才したりしてたみたいです。
髪型はパンチパーマ当てたリーゼント。
服装はツナギという型破りの格好です。
ビシッとしたスーツに、髪は短く七三に分けるのが当たり前だった当時に。
当然支配人からはボロクソに怒られます。
マジメに仕事をしないダメな芸人と見られます。
でも彼はそれら芸能界の常識を無視。
自分の戦略を貫き通しました。
周りと大きく差別化を図り、目標達成に関係のない行動はすべてやらなかったのです。
その代わり勝負所の劇場やTV放映のある時は本気でやります。
出演するほかの芸能人の誰よりもお客さんを爆笑させます。
結果はご存知の通り。
漫才コンビ紳助・竜介は大成功しました。
ただ漠然と芸能人目指そう。
漫才をやろうでは売れません。
笑わせやすいターゲット層や自分たちの笑いのスタイル…。
がんばるべきポイントと手の抜きどころ…。
自分の目標達成に関連した行動のみをやる姿勢などなど。
売れるために細分化して考える必要があるわけです。
その他多くの芸能人と島田紳助の行動の比較表を作ってみました。
まとめ
もうここまで読んでいただければお分かりですね。
報われる努力をするには、目標達成のための戦略をきちんと立てることが大切になります。
やるべきこと・やらないことを明確化し、正しい方向に人よりかしこく頑張る必要なのです。
広島から東京まで旅行に行くことも、偏差値40から東大を目指すことも、漫才師として成功を目指すためにも、やることは違えど原理は一緒です。
何をすべきかを洗い出し、計画を練り、実行する。
1個1個着実にクリアしていけば、努力は報われる努力へと変わります。
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