コピペで稼ぐことはビジネスじゃない！

ネットを毎日のように使っていると、怪しい広告を目にします。

「月収１０００万円稼ぐ秘密のPDFマニュアル！今だけ限定公開５万円！！」

クリックしてみると高級スーツに身をつつんだ怪しいお兄ちゃんが出てきます。

ベンツにポルシェといった高級車を乗り回しながら、ドバイ高級ホテルでの生活やクルーザーの生活を見せびらかしながらこう言います。

「今のわたしがこんなに豪華で裕福な生活を送れるようになったのには、とあるビジネスのおかげなんです！」

「何もないあなたでも簡単に稼げる！」

「１日１０分作業するだけ！」

「とても儲かる市場です！」

「あなたこのチャンスを逃すんですか！？」

と煽りながら、５万円もする怪しい情報商材を買わせようとしてくるのです。

１回くらいは見たことがあると思います。

そしてその最大の特徴は、

「コピペで稼げます！」

とノウハウの簡単さをアピールしてきます。

とても魅力的な提案をされるので、「詐欺かも」とは思いつつ、買ってしまう人はたくさんいます。

そして買った後に後悔します。

「ダマされた！ニセモノだった！」

と。

詐欺商材を売る販売者はたいてい、返金保証やアフターフォローを付けずにトンズラするので、非常にたちが悪いのです。

教材を買ったからといってお金を稼げるようになるわけではありません。

コピペレベルの作業でお金を稼いでる人はいますが、安易に実行しようとすることの不毛さについて書いてみました。

情報商材のカモにされる

楽をして稼ぐ。

この考え方は別に悪くありません。

僕自身１日１５時間もバイトしていた時期に何度もこう思っていたからです。

「ああ・・・楽してお金稼げたいなぁ・・・。」

「エイッ！」と念じるだけでポケットから札束がドバドバと出てきたら素敵ですよね。

もちろんそんな魔法のポケットはこの世にはありません。

しかし１日に１秒と働くことなく大きなお金を稼いでいる人はいます。

自分が現場にいなくてもビジネスが勝手に回って利益を得続けているような人たちです。

インターネットの発達によって、近年ではネット上に不労所得の仕組みを構築する人達がたくさん出てきました。

たとえば自身のウェブサイトで商品を紹介することで毎月数百万円の収入がある。

１万人のメルマガ読者にメール１通ポンッと送信するだけでサラリーマンの年収を稼いでしまえる。

YouTubeに動画投稿をした結果、チャンネル登録者が何百万人もついて広告費で生活できるようになった。

こういう人は実在します。

「ネットで楽してお金を稼ごう！」

多くの人が憧れることです。

しかしこの楽をして稼ぎたい欲求をつついて詐欺的な商売をしている悪い業者もいるのです。

「月収１０００万円稼ぐ秘密のPDFマニュアル！今だけ限定公開５万円！！」

と唄って、高額な情報商材を売って儲けていたりします。

月収１０００万円稼ぐPDFマニュアルにはこう書かれています。

「僕と同じように５万円のこのマニュアルを２００人の人たちに売ってください。そうすればあなたは月収１０００万円！」

要するに中身のないPDFファイルを作って、他の人に売って儲けてくださいということです。

これではただのマルチ商法です。

何の価値もない商品を人から人に広めてお金を儲ける愚かなビジネスです。

PDF内ではセールスの技法や、コンテンツの作り方。

集客のやり方など、具体的なノウハウは一切書かれていません。

情報商材＝すべて詐欺というわけではありませんが、中身が空っぽのノウハウが高値で売られていることは大きな問題です。

楽して稼ぐことばかり考えていると、悪質な情報商材の餌食にされてしまいます。

「フェイスブックでクリックするだけ！毎月３０万円稼ぐ極秘ノウハウ！」

「放置状態で毎月１００万円の副収入！あなたにもできます！」

こういった怪しい広告を見たことないでしょうか？

楽して稼いでいる人たち

コピペレベルの簡単かつ短時間の作業で稼いでいる人は、その状態になるまでにしっかり働いています。

あるいは自分の資金を投入して、自分が働かなくても稼ぐ仕組みというものを作りこんでいるのです。

アフィリエイターの場合、自分のサイトをネット上に構築し、商品を紹介（アフィリエイト）することで稼いでいます。

サイトは一度作りこむと、自分が何らかの作業や労働をすることなく働き続けてくれます。

従業員やアルバイトのように人件費はかかりません。

飲食店や小売店のように在庫を持つこともありません。

コンテンツなのでコストはほぼゼロ。

サーバーが生きている限りは、昼も夜も文句１つ言うことなく動く。

自動で読者を集め、商品の紹介をし続けてくれます。

自分のサイトから毎日のように１万、２万とお金を稼いでくれるような状態———。

こうなるととても楽ちんですよね。

１日５分とかサイトのアクセス解析や売り上げのチェックするだけでお金を稼げます。

読者からのコメントにちょこちょこっと返信をする程度でかまいません。

ビジネスは価値の提供

お金は誰かに何らかの価値を提供することで稼げます。

会社勤めのサラリーマンだってそうです。

会社に労働力という価値を提供したから、お給料としてお金を稼げます。

アフィリエイターの場合、商品をお客さんに紹介するという価値を提供することで、販売者からアフィリエイト報酬を得ます。

投資家ならビジネスを始めたい法人や個人に出資するという価値提供することで、利益が出たらをそれを享受しています。

マクドナルドならお客さんにハンバーガーやフライドポテトという価値を提供することで、売り上げから儲けを得ているわけです。

儲かるのは作業をするからではありません。

決してボタンを押すからではなく、価値を世の中に提供するからお金に代わるのです。

そもそもなぜコンビニのアルバイトやレジ打ちの時給が低いのかというと、誰でもできる仕事だからです。

誰でもできる仕事というのは、代わりがたくさんいます。

他の誰でもいいことなら、わざわざ高いお金を払う必要もないので、安いお給料で働くことになってしまいます。

このことから、

「１日１０分！コピペレベルの簡単な作業だけで１００万円！あなたにもできます！」

みたいな情報商材が詐欺であることは容易に推測できますよね。

誰でもできるようなことで１００万円もの大金が手に入るなんておかしいです。

他に代わりのいないレアな仕事だからこそ、それなりの額のお金を稼ぐことができるわけです。

ビジネスの世界では先行者利益というものもありますが、そういったものは後からうじゃうじゃと参入者が入ってきてすぐに儲からなくなってしまいます。

仮に本当に１００万円稼ぐことができたとしても、すぐに廃れて使えなくなってしまうことでしょう。

田舎のコンビニの時給よりも稼げない市場と化すのです。

（マーケティング用語で“犬の道”とも）

なので楽してお金を稼ぎたいというのであれば、あなたのやるべきことは世の中にレアな価値を提供する能力を身に着けるべきです。

まとめ

これが１日５分のコピペレベルの作業でお金を稼ぐことのできる本質です。

自分が楽して儲けてやろうというふうに考えていると、お金は一向に稼げないばかりか搾取されてしまうことになります。

人に価値を提供するという事を忘れてはいけないのです。

少ない労働力で大きなお金を稼ぎたいのであれば、時間以外の価値を提供しましょう。

モノやサービスを提供するべきです。

最初の方こそ大変なこともありますが、仕組みを作っていけば、最終的に自分が動かなくても勝手にお金を稼いでくれるようになります。