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独立して自分で商売することを考えているけど、コンビニオーナーのフランチャイズ経営って儲かるのだろうか・・・?
いらっしゃいませ。
その疑問にお答えするコンテンツを、現役コンビニ店員ブロガーである僕が書いてみました。
結論を先に書くと、ある一定のラインの数字を超えることができれば、コンビニ経営は儲かると言えます。
そのラインというのが、月商1500万円以上。(日販50万円前後)
オーナーの利益率3%以上。
この数字を達成することができれば、晴れて脱サラしてコンビニオーナーとして成功することができます。
十分生活してやっていけるだけのお金を儲けることができます。
ただし言うほど簡単なことではありません。
この記事では詳しい利益率や大切なポイントなどを書いてみました。
そして最初に断っておくと、僕はコンビニなどのフランチャイズビジネスで独立することに反対の立場です。
そのことをご理解いただけた方は読んでみてください。
この記事の目次
コンビニ経営はどれくらい儲かるの?
日販は平均で40~60万
月商1500万円前後
コンビニ1店舗につき平均するとだいたい40万~60万円ほどの売上が立ちます。
店1軒の利益率は30%弱といったところです。
ユニクロの利益率で10%弱。
大手スーパーマーケットでは10%を切るのが業界の常識。
小売店の中では高いし儲かるじゃないか・・・と思いきや、これはあくまでも1店舗当たりの利益です。
出た利益の中から、本部へのロイヤリティや店の営業費などが引かれます。
なので最終的にオーナーの手元に残る利益は3%ほどになります。
オーナーの収入はどれくらい?
年収700万円前後
これがオーナーの手元に入る1年間の所得です。
セブンイレブンやローソンなど、どのブランドでフランチャイズ経営するのか?
その店の売上はいくらかかるのか?
そういったこともからも多少上下しますが、全体の平均からみるとだいたいこんなくらいです。
月収で60万円ほどになる計算です。
繁盛店で連日たくさんのお客さんが来てくれるとか、3店舗・・・4店舗・・・と複数店舗の経営をするとなると、年間1500万円以上儲けているオーナーもいるそうです。
僕が以前働いていた店のオーナーは、「年収1800万(月収150万)くらい稼いでいたのではないか?」と思われます。(推測)
というのも大阪で1,2を争うくらい売上を上げていたお店でした。
場所がそもそも大阪の中心地梅田のど真ん中。
駅から徒歩5分。
30階建て高層ビルの真下にあるような立地のコンビニです。
大阪の中心にそびえ立つそのコンクリートの塊は、仕事に向かうサラリーマンたちを毎日何百人と飲み込みます。
コンビニ側としてはトンデモナク忙しいわけです。
レジ4台稼働でスーパーマーケットのレジ並みに並んでくるので、2~3時間ぶっ通しでレジを打ち続けるのも当たり前です。
実際に数字を見たわけではないのでこれは僕の推測ですが、連日200万近く売り上げていたのではないかと思われます。
・・・ということは月商5000万と仮定して、オーナーの取れる利益はそのうちの約3%だから・・・
月収150万!?
となります。
まぁその店は深夜営業がなかったし、土日は客足が減る傾向があるので、もう少し下回るかもしれませんが。
逆に底辺の店はどうか?
日販30万円も上がらないようなコンビニになってくると、経営は厳しいと思います。
年収300万円台とかもいるし、ゴシップ系の雑誌を見てみると、『コンビニオーナー年収200万円台の悲劇』なんていかかれていたりもします。
このクラスのオーナーは人件費節約のために満足にバイトも雇えないし、働けども働けども収入は一向に増えず、契約のために辞めたくても辞められず、夜はコンビニのバックルームに寝泊まりし、廃棄の弁当ばかり食べて生活するというようになる可能性が高いです。
儲かる店・儲からない店
儲かる店と儲からない店を分ける最大にして唯一と言ってもいいほどの条件は何だと思いますか?
オーナーのやる気?
接客のレベル?
お店の品ぞろえの豊富さ?
いえいえ、違います。
Rocation(立地)です。
![](https://dsuke001.com/wp-content/uploads/2019/09/出店-300x194.png)
場所でそのお店の命運が決まると言っても過言ではありません。
接客態度とか商品の陳列を頑張ることももちろん大切なのですが、それらは枝葉です。
むしろ満足にお客さんが来ない場所でどんなに営業努力しても無駄に終わってしまいます。
お客さんはたまたま自分の近くにコンビニがあるから入ります。
わざわざ車を運転して隣町のあなたのコンビニに買い物に行くような非効率なことはしません。
学校や会社の帰り道や出かけた先にたまたまあるから買い物をします。
ということは人の往来が多く、お客さんのパイが大きな場所を選ぶことこそ、コンビニ商売で儲けるために必要なキーポイントになります。
場所はズバリ、繁華街や駅近の場所です。
- 駅のすぐ目の前にあるコンビニ
- オフィスビルの真下に併設されているコンビニ
- 遊園地のエントランス付近にあるコンビニ
- 大きな商業施設があり人でにぎわう繁華街にあるコンビニ
こういった所で出店できれば、商売繁盛します。
逆に住宅地というのはリスキーな場所です。
うまいこと当たれば、周りにライバルもいない中ドーンと店を構えることができます。
ところが思い通りに売り上げが上がらない場合もあります。
本部の利益予想を大きく下回ってしまったり、万が一儲かったとしても、そういう場所は他の店舗が近くにすぐ出店してくるので狭いパイの奪い合いになります。
「ここ儲からないからやーめた!」
と簡単に言えないのが店舗ビジネス。
場所選びは重要です。
商品カテゴリーごとの利益率
コーヒー(85%)とコピー機(90%)は利益率高い
酒とタバコは低い(10%台)
これが商品カテゴリーごとの利益率です。
![](https://dsuke001.com/wp-content/uploads/2019/09/利益率.png)
以外にもコンビニで最も利益率の高い商品はコピー機利用(90%)なのです。
原価なんて紙代・インク代・電気代たかが知れています。
お客さんに使い方を聞かれたとき以外対応をする必要もありません。
なので非常に楽な存在です。
ただまぁ単価が低すぎるので、そこまで儲かる商品でないことも確かです。
コーヒー(85%)も似たような感じで、豆大・水代くらいなものです。
これで1杯100円なのだから、利益率は高くなります。
一方の酒やタバコ(10%台)。
これは儲かりません。
需要のあるジャンルなので売り上げは上がります。
しかし儲けは少ないのです。
もちろんタバコを買うついでに弁当やらいろいろ買ってくれるのを狙っているので、無くすわけにもいきませんが。
(僕はタバコを吸わないので、もしも全国のコンビニからタバコが一斉に消えてくれたらなーとひそかに思ったり・・・思わなかったり・・・)
また雑誌や新聞も利益率は低いです(20%)。
書籍は売れなくても返本できるので、痛くも痒くもありません。
余談ですが、本や雑誌の発注は店長がやっているわけではないのです。
契約している書店が何を入荷するか決めます。
だからコンビニの端の方に並んでいるエロ本は店長の趣味とかではないので、変な目で見ないで上げえてください笑
オーナーが儲かる商品
お菓子(30%)やペットボトルのドリンク(40%)
日用品(50%)など
このあたりの商品は利益率も50%と高く、賞味期限も長いです。
ティッシュや乾電池なんか廃棄する必要もありませんね。
たまに長期間売れないものは値引きシール張ったりもしてますが。。。
唐揚げやフライドポテトといったファストフードも利益率50%越えです。
おでんや肉マンなど季節ごとのトレンド商品もあるし、原価が安いので廃棄しても大した痛手にはなりません。
廃棄になったものは休憩中に裏でモリモリ食べられます。
弁当やおにぎりは曲者
利益率30%台&賞味期限切れの廃棄の赤字リスク
コチラのサイトが詳しく解説してくれてるので、ぜひ見てみてください。
→「コンビニオーナーの年収教えます おにぎり1個の利益知ってますか?」
![](https://dsuke001.com/wp-content/uploads/2019/09/弁当にぎり.png)
表でも赤字にしてみたのですが、おにぎり1個の利益って低いのです。
1個の100円のおにぎりを買うと利益率から計算すると30円・・・
と思いきや、オーナーの利益はなんとたったの10円!
コンビニは本部にロイヤリティを支払うことで商売が成り立っています。
なので儲かった利益の30円すべてがオーナーの懐に入るわけではありません。
3分の2は本部に持っていかれるので、残る儲けは10円。
それとなく店長に聞いてみると、
「うんそのくらいだね」
と言っていました。
しかし不公平だと思うのはまだ早い。
このお弁当屋おにぎりは賞味期限が短いというリスクがあります。
もしも売れ残ったら・・・?
仕入れ代金は本部と折半するんでしょ・・・?
いいえ、できません。
廃棄になった商品の仕入れ代はオーナーの負担です。
![](https://dsuke001.com/wp-content/uploads/2019/09/9fbf91d60cfcbbefd86ae5c0851c32fa_s.jpg)
なぜ弁当やおにぎりが曲者なのかというと、薄利なのに販売期限が短い商品だからなのです。
仕入れた商品がたくさん売れ残るとどうなるか?
ロイヤリティは本部に持っていかれて本部は儲かる。
でもオーナーは赤字に・・・ということになってしまうのです。
そのくせ本部からくるSV(スーパーバイザー)は
「明日はこの周辺でイベントがあるのでドーンと発注しましょう!」
などと言ってくるものだから、オーナーはたまったものではありません。
「誰がリスク背負うおもうてんねん!(怒)」と。
おまけにお客さんもズル賢い人はいるもの。
新しい日付の商品を後ろから取るので廃棄リスクが高まってしまうという・・・。
僕もしょっちゅう「前から取れや!」と叫びたい衝動に駆られます。
コンビニ経営の営業費用はどれくらい?
月々170万円前後
これはその店の環境によっても左右されるので一概には言えませんが、業界の平均は毎月170万円前後かかると思ってください。
170万円の内訳は人件費に100万円。
その他消耗品や光熱費に70万円かかります。
- 1500万(月の売上)ー1050万(月の仕入れ代)ー225万(本部へのロイヤリティ)=225万(店舗利益)
- 225万(店舗利益)ー170万(営業費)=55万(毎月のオーナーの利益)
最初に書いたように、全体の売上(1500万円)のうち3%ほどがオーナーの収入になります。
毎月60万円の収入。
年収だと700万円。
こう書きましたね。
その計算式が以上になります。
1か月に1500万円売り上げれば、55万円が懐に転がり込んでくると。(利益率3%)
コンビニの客単価は1人600円。
だからこの目標数値を達成しようと思うと、単純計算で毎月2万5千人のお客さんから600円を落としてもらわなければなりません。
そのためにレジ売ったり…、揚げ物揚げたり…とするわけです。
収納代行や配達物の受付もあります。
バイトスタッフ雇って、シフト組んでお給料払って、バックレられたら代わりに出て、お客さんとの間にトラブルが起これば対応して、毎週SVとミーティングして…としなければなりません。
これがコンビニフランチャイズビジネスです。
コンビニ経営は悲惨なのか?
ハイ。コンビニオーナーは大変です。
すべてのオーナーが悲惨な思いをしているかどうかは分かりませんが、あなたの予想をはるかに上回るくらいハードな仕事です。
- 1500万(月の売上)ー1050万(月の仕入れ代)ー225万(本部へのロイヤリティ)=225万(店舗利益)
- 225万(店舗利益)ー170万(営業費)=55万(毎月のオーナーの利益)
この数字が達成できれば、コンビニ経営はとりあえずできます。
そしてよくコンビニオーナーは悲惨。
絶対にコンビニで独立するなんておすすめしない。
これに対しては僕は大賛成です。
その通りです。
ここで書いた以上に過酷な現実があります。
コンビニで独立は絶対にしないほうがいいです。
僕の両親もコンビニで独立して10年以上になりますが、働く姿を見てても大変そうです。
休みは取れないし、本部から利益は搾取されるし、人手不足悩まされ、常識の通用しないお客さんとのトラブルも数えきれないほどあります。
それを横目で見てきました。
確かに一定数儲かっているオーナーもいますが、儲かる以上に大変な仕事であること。
そしてコンビニという営業形態に限界がきていること。
仕事量からしても人のキャパシティーを超えています。
なので間違ってもコンビニで独立などするべきではありません。
この記事はまた後日加筆していこうかなと思っております。
読んでいただいてありがとうございます☆
コンビニ店員ブロガーのDスケ(⇒プロフィール)です。